駆け出しエンジニアに応用情報は意味がない?|応用情報技術者試験の勉強方法を紹介

・応用情報技術者試験合格を目指す方。

【その中でも】
 -駆け出しエンジニアで応用情報技術者の取得を悩んでいる。
 -勉強方法・参考書に悩んでいる。

 
シャチ
駆け出しインフラエンジニアのシャチです。
施工管理職から転職し2年目になります。

[取得した情報処理資格]

  •  初級システムアドミニストレータ 
  •  情報セキュリティマネジメント
  •  基本情報技術者試験
  •  応用情報技術者試験

 
令和4年度春期の応用情報技術者試験で一発合格しました。
そもそも応用情報って取得するメリットがあるのかという部分と、実践した勉強方法を駆け出しエンジニアの視点から紹介していきます。
【午前66点 / 午後64点】とどちらもギリギリだったため、あまり偉そうなことは言えませんが1つの勉強方法として参考になれば幸いです。
 
▽基本情報技術者試験の勉強方法はコチラ
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応用情報技術者試験は駆け出しエンジニアには意味がない?

駆け出しインフラエンジニアの視点からお伝えすると、応用情報技術者を時間をかけてまで勉強するメリットはあまりないと思います。

もちろん勉強をする中で得られた知識や良かった部分もあるので、以下に簡単ですがメリット・デメリットを挙げていきます。

[メリット] [デメリット]
 知識の幅が広がる。  学習範囲が広く浅い。
 自分に不足している知識が分かる。  午後問題に国語的要素が多い。
 取得により高度試験の科目免除が適用される。  午前・午後ともに勉強時間がある程度取られる。
 プログラミングの勉強をあまりする必要がない。  インフラエンジニアとして役立つ知識が少ない。
   基本情報技術者の知識でベースとしては問題ない。
 

応用情報技術者試験の学習範囲は、基本情報と重複している部分が多いですが出題範囲が広いため、午前問題の学習にもある程度時間が割かれます。「こんな知識どこで使うんだろう…。」という問題が結構出てきます。

その分、自分の業務に必要な知識(インフラであれば、ネットワークやセキュリティ)を深堀りでき、不足している知識を補填できるメリットはありますが、現在の業務に直結しない知識の方が多いです。

 

基本情報技術者の学習である程度重要な基礎知識が身についているので、駆け出しの頃だと業務に直結する「Linux」や「CCNA」の学習を優先した方が有用だったと感じています。
個人的に業務でネットワークやセキュリティに触れていた影響もあり、基本情報の受験からそれほど知識の深掘りができなかったため、資格取得により給料や評価が上がる環境以外では取得を急ぐ資格ではないかなと思っています。
※私は評価に情報処理資格が反映されるため、無理して取得しました。
 
シャチ
駆け出しの頃は業務に関連する知識・技術を身に付けて、各プロジェクトにアサインされることが成長の近道だと実感しています。

応用情報技術者試験の勉強方法

午前・午後問題共通

  •  過去問7年分(上期・下期合わせて13回分)
  •  時間を気にせずに問題をしっかり解く。
  •  参考書は基本情報のキタミ式を流用。
  •  過去問道場を利用するので、過去問解説の参考書は不要。

 
プログラミング言語の知識がそれほど必要ない分、基本情報技術者試験よりも合格しやすい方もいると思います。(←私もです。)
しかし、基本情報技術者試験にエンジニアとしてベースとなる知識が多く詰め込まれているため、基本情報→応用情報の順で受験することがおすすめです。
前述のとおり、学習していく中で駆け出しの立場で取得する資格ではないと感じていたので、2度と受験しないように合計3ヵ月180時間と長期的な計画で学習しました。

午前問題

勉強方法「午前問題」

«過去問道場・キタミ式イラストIT塾基本情報技術者≫

※以下、キタミ式

1.基本情報の知識でどの程度解けるか、過去問道場を過去問を7年分解く。
2.正誤表を作成し、間違った問題・曖昧な問題を洗い出す。
3.不足している知識をキタミ式で復習&ググる。
4.間違った問題を復習し、理解しきれない難解な問題は捨てる。

勉強時間

1.5ヵ月:試験日の3ヵ月前から。

90時間(1日2時間×約45日)

役に立った参考書

シャチ

評価: 5.0応用情報技術者のキタミ式と内容がある程度重複しているため、基本情報技術者のキタミ式とGoogleで対策は十分でした。キタミ式の参考書を持っていない方は応用情報技術者の参考書を購入する選択で良いと思います。

    

 

個人的に合わなかった参考書
シャチ

評価: 2.5各ブログや掲示板などで評価が高かったため購入しました。
応用情報技術者の幅広い出題範囲に対応できそうでしたが、個人的に内容が分かりづらくさらっと全体を読んだ後は全く活用しませんでした。もちろん評価が高い=合う人の方が多いと思いますので、自分に合った参考書で学習を進めてください。

  

 
 
基本情報技術者のベースとなる知識があればノー勉強でも解ける問題が多い。
基本情報との学習範囲の重複を避けるため応用情報の学習を始める前に過去問を解いて、不足している知識の洗い出しを進めていきます。
この作業で基本情報で定着できていなかった知識も洗い出せるので、そこからキタミ式とGoogleを活用して知識を補填していきました。
その中で理解できない問題がたまに出てきましたが、そこは合格率60%なので業務に直結しない問題は割り切って捨てていました。
 

 Point
 基本情報技術者試験で定着できていなかったベースとなる知識をしっかりと復習しておく。


 
シャチ
基本情報合格時点の知識で、過去問は4.5~6割取れていました。

午後問題

勉強方法「午後問題」

«過去問道場≫

1.業務に関わる選択科目を選ぶ。
2.過去問を2~3年分解き選択問題を絞る。
3.過去問道場で過去問を7年分解く。
4.間違った問題を復習する。

勉強時間

1.5ヵ月:試験日の3ヵ月前から。

90時間(1日2時間×45日)


 
午後問題は年度毎に選択問題の難易度に偏りがあるため、大問を1~2問多めに対策しておくと安心です。
 
対策した選択問題(※青字の大問)
大問 必須・選択 特徴
情報セキュリティ 必須問題  
経営戦略 選択問題  
プログラミング 選択問題  
システムアーキテクチャ 選択問題 読めば解ける
ネットワーク 選択問題 インフラなら選択
データベース 選択問題 ややインフラより
組込みシステム開発 選択問題  
情報システム開発 選択問題  
プロジェクトマネジメント 選択問題  
サービスマネジメント 選択問題 インフラなら選択
システム監査 選択問題 読めば解ける

選択問題は基本情報同様、「普段の業務に関係のあるもの・日常的に触れる頻度が高いもの」を優先的に選択しましょう!

午後問題は業務に関わりのある選択問題があれば理解が捗り学習した内容を実務にも活かせるため、その分野を選択することが合格への近道です。

業務に関わりのある問題がない場合は、一通り全選択問題に触れてから自分の得意な分野を選択しましょう。
私はインフラ実務に関係のある「ネットワーク」「サービスマネジメント」「データベース」を優先的に選択し、「システムアーキテクチャ」と「システム監査」は国語の文章問題のように問題文を読めば解けるイメージだったため選択しました。
 

Point
 無駄な時間を使わないために、自分に合った選択問題を見極めて勉強を進めることが大切です。


また、年度ごとに選択問題の難易度に偏りがあるので、時間的余裕があれば大問を1~2問多めに対策しておくと試験当日に臨機応変に対応できます。

実際に試験当日、システムアーキテクチャが難しかったため急遽データベースを選択して合格できました。

 

シャチ
午後問題は午前問題の知識があれば解けるので、選択問題の傾向と問題形式に慣れるため過去問をこなす対策のみでした。

まとめ:駆け出しエンジニアへの応用情報技術者の必要性|勉強方法

駆け出しエンジニアには応用情報技術者を取得するメリットはあまりない。
資格取得によって給料や評価に反映されるならあり。

[応用情報技術者試験の勉強方法]
≪午前問題≫

過去問道場→「キタミ式の参考書」&ググる、順での学習。

≪午後問題≫ 
業務に関わりのあるものを優先的に選択。
全選択問題から自分に合った問題を選択。
過去問道場で傾向・問題形式に慣れる。

POINT
  1.  自分に合った学習方法を選ぶ。
  2.  基本情報技術者の知識を定着させる。
  3.  午後問題は多めに選択問題を対策する。

応用情報技術者試験は基本情報のベースとなる知識があればある程度解くことができるので、まずは基本情報の知識をしっかりと定着させることが重要です。

そこから午前問題の対策をして知識を身に付けていくと自ずと午後問題も解けるようになっていきます。

複数回受験することのないように、少し多く時間をかけてでも1回で合格できるように計画を立てることをおすすめします。

 

シャチ
各ブログ等でおすすめされている学習方法を複数検討し、自分に合った方法で試験勉強をスタートさせましょう。
 

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