【施工管理技士試験で必須】ネットワーク工程表問題の書き方・解き方

・施工管理技士を目指す人。
・工事担任者を目指す人。
シャチ
工事担任者の総合種【合格済み】+施工管理技士のネットワーク工程表も瞬殺で解けました。
 
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「施工管理技士」・「工事担任者」を目指して勉強しているけど、【ネットワーク工程表】って感覚でしか理解できず、なぜか間違ってしまう。。
と、困っていませんか?
 
過去の自分
ネットワーク工程表の解説って分かりづらいよね?たまに間違うけど、なんとなくいけるかなって思っちゃうんだよね。
 
シャチ
そんな曖昧な理解じゃ絶対ダメだよ!頻出で確実な得点源だから、しっかりマスターしよう!
 
【この記事で分かること】
✔️ネットワーク工程表の書き方・解き方

□下記の参考書はネットワーク工程表の解き方が、端的に分かりやすく書かれているので断然オススメです!
他の参考書では理解できづらかった【最遅完了時刻】もこのテキストですぐ理解できました。

ネットワーク工程表の書き方・解き方

令和2年度電気通信工事施工管理技士(実地問題)

【令和2年度の電気通信工事施工管理技士】の実地試験で、出題された問題を参考に書いていきます。

【問題 3】 下記の条件を伴う作業から成り立つ電気通信工事のネットワーク工程表について,(1), (2)の項目の答えを解答欄に記入しなさい。

(1) 所要工期は,何日か。
(2) 作業Cの最遅完了時刻は,何日か。

条件

1.作業A,B,Cは,同時に着手でき,最初の仕事である。

[STEP1]

ネットワーク工程表の書き方1

「1」は悩まず、上から順にA,B,Cと書きます。

 

2.作業D,Eは,Aが完了後着手できる。
[STEP2]
ネットワーク工程表の書き方2

「2」の条件だけではどちらがD,Eか確定しないので、Aからの矢印だけを書きます。

 

3.作業Fは,B,Dが完了後着手できる。
[STEP3]
ネットワーク工程表の書き方3

「3」の条件よりBからFへ向かう矢印が書けるので、自ずとD,Eが確定します。

 

4.作業Hは,Cが完了後着手できる。
[STEP4]
ネットワーク工程表の書き方4

「4」は悩まず、CからHに向かう矢印を書きます。

 

5.作業Iは,E,Fが完了後着手できる。
[STEP5]
ネットワーク工程表の書き方5

「5」の条件ですが、E,Fが完了している要素がないため、EからFへ向かう【ダミー】の矢印を書きます。

その後、EからIに向かう矢印を書くことができます。

6.作業J,Gは,Fが完了後着手できる。
[STEP6]
ネットワーク工程表の書き方6

「2」同様、「6」の条件だけではどちらがJ,Gか確定しないので、Fからの矢印だけを書きます。

 

7.作業Kは,G,Hが完了後着手できる。
[STEP7]
ネットワーク工程表の書き方7

「7」の条件よりHからKへ向かう矢印が書けるので、自ずとJ,Gが確定します。

 

8.作業Lは,Jが完了後着手できる。
[STEP8]
ネットワーク工程表の書き方8

「8」は悩まず、JからLに向かう矢印を書きます。

 

9.作業Mは,Kが完了後着手できる。
[STEP9]
ネットワーク工程表の書き方9

「9」も悩まず、KからMに向かう矢印を書きます。

 

10.作業Nは,I,L,Mが完了後着手できる。
11.作業Nが完了後した時点で,工事は終了する。
[STEP10]
ネットワーク工程表の書き方10

「10」の条件から、I,L,MからNに向かう矢印を書くことができ、「11」の条件より工事が完了となります。

 

12.各作業の所要日数は,次のとおりとする。
A=7日,B=8日,C=9日,D=3日,E=6日,F=4日,G=3日, H=6日,I=9日,J=4日,K=5日,L=6日,M=4日,N=3日
[STEP11]
ネットワーク工程表の書き方11

最後に「12」の条件より、各工程に所要日数を書き入れたらネットワーク工程表の完成となります。

シャチ
条件毎に工程を一つずつ順に書いていくと、工程表が完成するから慌てずに!

⑴所要工期は何日か。

「所要工期」とは、1番所要日数のかかるルートのことです。(=クリティカルパス)

先ほど作成したネットワーク工程表を全ルートなぞっていけば、答えを導くことができます。

 

所要工期の求め方

図で示した赤いルートが、クリティカルパスになります。

赤いルートの各要素の所要日数を全て加算すると、所要工期が求められます。

所要工期=7+3+4+3+5+4+3=29日
29日
過去の自分
過去問では比較的「29-32日」の間となるケースが多かったです。

⑵作業Cの最遅完了時刻は,何日か。

「最遅完了時刻」とは、最も遅く開始した際に完了する時刻のことです。

 

最遅完了時刻の求め方

「作業C」の最遅完了時刻を求めるので、作業Cに着目します。

⑴で求めたクリティカルパスでは、Gが完了時点での所要日数は「17日」です。

C(9)+H(6)=「15日」なので、

17日-15日=2日

C+Hの作業には、「2日」のフリーフロート(余裕時間)があります。

ということは

Hが所要日数通り6日で完了する場合、

Cの最遅開始時刻は2日となり、最遅完了時刻はCの所要日数を加算することで求められます。

2日+C(所要日数9日)=11日
11日

このような流れで、作成したネットワーク工程表を利用して問題を解くことができます。
シャチ
ネットワーク工程表が完成したら、まずはクリティカルパスを求めよう!

ネットワーク工程表で必要な用語

クリティカルパス

クリティカルパス=最も所要日数のかかるルートです。
POINT
ネットワーク工程表を作成したら、とりあえずクリティカルパスを求めましょう!

フリーフロート(余裕時間)

所要日数において、時間的に余裕のある日数のことです。
POINT
クリティカルパスと比較することで、フリーフロートを求めることができます。

最早開始時刻・最早完了時刻

最早開始時刻=作業を最も早く開始できる日。

最早完了時刻=作業を最も早く完了できる日。

ある工程の作業を最も早く始められる日と、最も早く始めた際の完了日のことです。

最遅開始時刻・最遅完了時刻

最遅開始時刻=作業を最も遅く開始できる日。

 

最遅完了時刻=作業を最も遅く完了できる日。

ある工程の作業を最も遅く始められる日と、最も遅く く始めた際の完了日のことです。

ネットワーク工程表の書き方・解き方まとめ

  1.  条件毎に工程を一つずつ書いていく。
  2.  ネットワーク工程表が完成したら、
     クリティカルパスを求める。
  3.  必要な用語の意味を覚える。

 
上記の3つのポイントだけで、ネットワーク工程表は簡単に解くことができます。
「難しそうだから…」と敬遠せずにゲーム感覚で解いてみましょう!
施工管理技士(実地試験)では確実に出題される問題なので、完璧にマスターして得点源にしないと損ですよ。
過去の自分
確実に出る。と分かっている問題なのでサービス問題です♪
 

□対策講座で【施工管理管理技士】合格を目指すなら▽

 
 
 

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