【午後問題のコツ】基本情報技術者試験の勉強方法/おすすめの参考書

・基本情報技術者試験合格を目指す方。

【その中でも】
 -何度も試験に落ちている
 -勉強方法に悩んでいる。

 
シャチ
駆け出しインフラエンジニアのシャチです。
▷情報処理所持資格[初級シスアド][情報セキュリティマネジメント]
 
関連記事

・情報セキュリティマネジメント試験合格を目指す方。   シャチ 駆け出しインフラエンジニアのシャチです。情報処理所持資格は[初級シスアド]のみなので、セキュリティレベルの向上を図るため受験しました。   [sit[…]

 
[基本情報技術者試験]の合格を目指しているけど、何度も不合格になってしまう・勉強方法がわからない。。
と、悩んでいませんか?
 
シャチ
私は「午後試験」に苦労し、4度目の試験で合格しました。
その過程で実践した勉強方法・参考書などを紹介します。
 
【この記事で分かること】
✔️基本情報技術者試験の勉強方法
✔️役に立つ参考書

基本情報技術者試験の勉強方法

午前・午後問題共通

  •  過去問5年分(上期・下期合わせて10回分)
  •  時間を気にせずに問題をしっかり解く。
  •  過去問道場を利用するので、過去問解説の参考書は不要。

 
1週間で合格」、「○○時間で合格」などの謳い文句を目にすることがありますが、初学者で短期間での合格は厳しいです。
あくまで個人的な考えですが、もし試験に受かるためのだけの勉強で合格をしても、今後のキャリアでは生かせる部分が少ないです。
情報処理試験に関しては、ベースとなる知識をしっかりと身に付けて合格することが理想だと考えています。

午前問題

勉強方法「午前問題」

«過去問道場・キタミ式イラストIT塾基本情報技術者≫

※以下、キタミ式。

1.キタミ式をベースに勉強し、理解できない部分を潰していく。
2.過去問道場で過去問を5年分解く。
3.正誤表を作成し、間違った問題・曖昧な問題を洗い出す。
4.間違った問題を復習し、100%まで仕上げる。

勉強時間

7日間:試験日の一週間前から。

21時間(1日3時間×7日)+ キタミ式を読み終える時間

シャチ
キタミ式の参考書はページ数が多いですがイラストが多いので、1か月もあれば読めると思います。

役に立った参考書


 
午前問題は午後問題を解く上でベースとなる知識が多く含まれているので、しっかりと内容を理解する必要があります。
午前問題の応用が午後問題のイメージです。
初めから過去問ベースで勉強に取り組むと解答の暗記になる部分がでてくるため、ベースとなる知識を付けてから過去問に触れた方が良いです。
私は基礎知識の学習として、口コミや多くのサイトで取り上げられている「キタミ式」を選びました。
「キタミ式」は基本情報技術者試験に必要となる知識が多く網羅されています。
また、イラストで分かりやすく説明しているため、初学者でも苦手意識を持たず理解がしやすいのでおすすめです!
 

 Point
 インプット後のアウトプットとして、項目ごとに演習問題を記載しているところも知識の定着に効果的です。


 
過去問について
比較的流用問題も多いため直近5年分学習することで、ある程度過去問は網羅できます。
最初から時間を意識するあまり問題の理解が疎かにならないように、時間を気にせず設問の最後までしっかりと考えて解答しましょう。(※勘で正解しても意味がありません。)
また、「情報処理試験」であり技術は日々進歩していることから、学習する範囲は直近5年分程度で問題ないかと思います。

午後問題

勉強方法「午後問題」

«過去問道場・うかる!基本情報技術者[午後・アルゴリズム編]≫

※以下、うかる!

1.アルゴリズムの学習を「うかる!」で進める。
2.「うかる!」の演習と過去問道場5年分でトレース力を付ける。
3.情報セキュリティ・選択問題を過去問道場で5年分解く。
4.間違った問題を復習し、100%まで仕上げる。

勉強時間

30日間:試験日の一か月前から。

60時間(1日2時間×30日)
※内20日:アルゴリズム、10日:情報セキュリティ・選択問題。

シャチ
個人的にはアルゴリズムを得点源にすることを推奨します。

役に立った参考書


 
午後問題はアルゴリズム・ソフトウェア開発(プログラミング言語/表計算)の配点が高く、どちらかを得点源にしないと合格は厳しくなります。
 
得点配分(※選択問題4問中2問選択)
課目 必須・選択 得点
情報セキュリティ 必須問題 20点
ソフトウェア・ハードウェア 選択問題 15点
ネットワーク 選択問題 15点
ソフトウェア設計 選択問題  
プロジェクトマネジメント 選択問題  
サービスマネジメント 選択問題  
システム戦略 選択問題  
経営戦略・企業と法務 選択問題  
データ構造及びアルゴリズム 必須問題 25点
ソフトウェア開発 必須問題(言語選択式) 25点


選択問題およびソフトウェア開発は、「普段の業務や授業に関係のあるもの・日常的に触れる頻度が高いもの」を優先的に選択しましょう!

午後問題は机上で学習しても実際に使用していないとイメージが付かない、理解ができない部分が出てきます。

もし、業務や授業に関わりのある選択問題があれば理解が捗るため、その分野を選択することが合格への近道です。

例)普段エクセルに触れる機会が多いので「表計算」を選択する。
例)業務でSQLを使う機会があるので、データベースを選択する。

情報セキュリティ

パターン化されているので、午前問題の知識があれば過去問で対応可能。

情報セキュリティ問題は、アルゴリズム・プログラミング言語に次いで得点配分が高いですが、それほど難易度が高くないので満点を取るつもりで勉強をしましょう。

出題問題はある程度パターン化されているので、対策がしやすいです。

過去問の傾向では、「共通・公開鍵暗号方式」や「ファイアウォール」関連の問題が頻出されています。


Point
 公開鍵暗号方式は、公開鍵と秘密鍵の用途が曖昧にならないように理解しましょう。


選択問題

業務や授業に関わりのある問題を選ぶ。
前述したように実際に触れていると理解が捗る、または予備知識だけで過去問を解ける場合もあるので、普段から関わりのある問題を選択することがとても重要です!
普段の業務と関連付けて考えられるので、問題の内容がイメージしやすく勉強に費やす時間も少なくて済みます。
関わりのある問題がない場合は、一通り全選択問題に触れてから自分の得意な分野を選択しましょう。

 


Point
 自分に合った選択問題を見極めて勉強を進めることが大切です。


 
インフラエンジニアは、ネットワーク構成やACなどの知識があるため「ネットワーク」の選択がおすすめ!

データ構造及びアルゴリズム

(重要)アルゴリズムはトレースをすると解けるようになる!
アルゴリズムはどのように学習を進めるか悩みますが、
「うかる!基本情報技術者[午後・アルゴリズム編]」に沿って進める方法が本当におすすめです!!
最初は苦手意識もあり全く解ける気がしませんでしたが、
この参考書に沿ってトレースをするにつれてだんだん解けるようになっていきました。
(※嘘っぽいですが、地道なトレースが理解への近道です。)
トレース力が付くほど得点に現れるので、アルゴリズムに時間をかけて勉強するのも有りです。
アルゴリズムを得点源にできればプログラミング言語で多少躓いてもカバーできます。

 


Point
 練習問題が全然分からなくても、文章をしっかり読んで諦めず最後まで解いてみることが大切。


シャチ
アルゴリズムは根気強く勉強すれば絶対に身に付きます!

ソフトウェア開発(表計算)

表計算は日常的にExcelで様々な関数を使用していれば過去問だけで対応可能。
「表計算=Excel」ようなイメージです。
しかし、過去問を見れば分かる通り[sum]や文字入力ができるくらいのレベルでは解けません。
[vlookup],[countif],[if],[sumif]etc…の関数の知識があり、日常的に使用できるレベル(=どのような動作をするかイメージできる)程度が必要になります。
様々な関数に慣れていれば表計算の選択肢をExcelの関数に変換でき、その選択肢が何を抽出したいのか理解できます。
特に参考書は必要ありませんが、筆者が[sum]レベルしか理解していないときには下記参考書が割と役に立ちました。

Point
 机上での学習だけではなく、実際にExcelを使用して各関数の動作をイメージできるようにしましょう!

 
基本情報技術者試験では毎年、学生時代に触れていた「C言語」を選択していましたが、日常的に触れていないとプログラミング言語は読み取るのが難しいです。業務やライフプランに不必要であれば迷わず「表計算」を選択しましょう。

難易度・合格率・過去に落ちた原因

合格率:22.1%〜48.1%
難易度:★★★☆☆(難しい)
 
基本情報技術者試験は、「過去問を暗記して合格する」というような試験ではなく、知識+理解力が試される合格率以上に難しい試験だと思います。
3度も試験に落ちた原因は、以下の4点が主な理由になります。

  •  過去問を暗記して理解したつもりになっていた。
  •  アルゴリズムの勉強方法がわからなかった。
  •  表計算を机上の勉強だけで対策していた。
  •  プログラミング言語にこだわっていた。 
     ※学生時代学んだからという理由だけで選択。


私はエンジニアになってからは、1回目の受験で資格を取得できました。

仕組みや意味をしっかりと理解していたり、表計算を日常的に考えて触れていることで、試験対策をしなくても対応できる部分が多くあったからだと感じています。

シャチ
過去問対策も必要ですが、その前に基礎となる知識が大事!

【注意】CBT方式の申し込み(プロメトリック)

CBT方式の試験になってから、試験の申し込みは「プロメトリック」での予約になっています。

予約期間が始まると週末の日程は、早い段階で埋まってしまいます。また、試験会場の数も多くないため試験日が思った通りに決められない場合が多いです。

上期か下期の受験時期を決めたら、試験に向けて余裕を持った学習スケジュールを立てることが大切です。

私も実際に試験日が取れず、予定より2週間早く受験しました。

まとめ:基本情報技術者試験の勉強方法/おすすめの参考書

 
≪午前問題≫

「キタミ式イラストIT塾基本情報技術者」→過去問道場、の順での学習。

≪午後問題≫ 
業務や授業に関わりのあるものを優先的に選択。
■セキュリティ:午前問題の知識+過去問。

■アルゴリズム:「うかる!基本情報技術者[午後・アルゴリズム編]」+トレース練習。

■表計算   :各関数の知識+実際に使用して動作確認。

POINT
  1.  基本となる午前問題の知識をしっかりと理解する。
  2.  過去問ベースだけの勉強にならないこと。
  3.  机上で理解できない部分は実際に触れる。

CBT方式により一時的に合格率が上昇していますが、過去問が開示されなくなった分対策が難しくなっています。

それでも、基礎となる知識を習得していることで試験問題にも対応できるので、まずは「キタミ式」での知識の習得・自分に合った午後問題の見極めを進めていきましょう!

シャチ
表計算とプログラミング言語どちらを選ぶかにより学習プランが大きく変わってきますよ。

>
CTR IMG