「電気通信主任技術者」の資格に関して、電気通信業界の方や通信関係の資格取得を目指している方は、聞いたことがあると思います。
しかし、どのような資格か知っている方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、
『電気通信主任技術者とはどのような資格か?』
『難易度・合格率はどのくらいか?』
ということについて、紹介していきます。
電気通信主任技術者とは
電気通信事業法
(電気通信主任技術者)
第四十五条 電気通信事業者は、事業用電気通信設備の工事、維持及び運用に関し総務省令で定める事項を監督させるため、総務省令で定めるところにより、電気通信主任技術者資格者証の交付を受けている者のうちから、電気通信主任技術者を選任しなければならない。ただし、その事業用電気通信設備が小規模である場合その他の総務省令で定める場合は、この限りでない。引用:電気通信事業法
✔︎KDDIグループ
✔︎SBMグループ
✔︎電力系通信事業者
難易度
電気通信主任技術者の難易度は、
難易度:★★★☆☆(少し難しい)
受験者数は全体の7割が伝送交換・3割が線路となっており、合格率にはそこまで差はありません。
電気通信資格の中では、工事担任者より難しく施工管理技術者よりは易しいかなと思います。
専門科目毎の合格率
伝送交換および線路の専門科目毎の合格率は、下記の通り公表されています。
伝送交換では「無線」の合格率が比較的高く、線路では年度毎にムラがあり合格率にそれほど差はないようです。
科目免除者毎の合格率
専門科目毎の合格率同様、科目免除者毎の合格率は下記の通り公表されています。
近年5年間の全科目および3科目受験者の合格率は10%未満となっており、科目免除数が多くなるにつれて合格率も増加しています。
資格による科目免除
取得済みの資格による伝送交換および線路の科目免除は下記の表になります。
(※学歴および実務経験による科目免除については、電気通信国家試験センターのサイトに詳しく載っています。)
[伝送交換主任技術者の資格免除科目]
[線路主任技術者の資格免除科目]
両試験に合格した感想
計算や理論等が難しい試験ではなく、電気通信の知識を問われる試験になり学習時間が多くかかります。
幅広い知識が必要になりますが、過去問の[暗記]で十分合格は可能です!
過去問からの出題割合が少ない年は、不合格になる場合もありますが、継続して受験していればいつかは合格できるそんな試験です。
合格率が割と低いのは、ご紹介したように全科目および3科目受験者の合格率が低いことが関係しています。
(※Webサイトを参考にせず、本当に独学で臨んだ初回は40点くらいで撃沈してました。)
当サイトでも下記の記事にて、電気通信主任技術者の勉強方法を紹介していますので、興味のある方は参考にして頂ければと思います。
この記事が今後の勉強計画の参考になる方や、また受験してみようと思う方がいれば嬉しいです。