【技術者の登竜門】基本情報技術者とは?必要な勉強時間・メリットは?

・基本情報技術者とは何か知りたい。
・必要な勉強時間の目安を知りたい。
・取得するメリットを知りたい。
 
シャチ
駆け出しインフラエンジニアのシャチです。
令和3年度、基本情報技術者に合格しました。
 
関連記事

この記事では、国家資格試験に合格してきた王道の勉強法を紹介します。 施工管理では所持している資格や経験年数によってアサインされる現場が変わってきます。 資格によっては重宝されるため、割と一生懸命国家資格の取得に取り組んできました[…]

 
[基本情報技術者]ってどんな資格?取得するメリットはあるの?
と、疑問に思っていませんか?
 
シャチ
簡単な資格の概要と勉強をして得たメリット紹介します。
 
【この記事で分かること】
✔️基本情報技術者とは
✔必要な勉強時間
✔️取得するメリット

基本情報技術者とは

基本情報技術者とは
情報処理技術者を目指す第一歩の資格です

 
▽以下で詳しく説明していきます。
IPAでは、基本情報技術者の概要を下記の通り公開しています。
 

1.対象者像

高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者

2.業務と役割

基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、上位者の指導の下に、次のいずれかの役割を果たす。

 (1) 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略立案に参加する。
 (2) システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスの実現に貢献する。

3.期待する技術基準

1 情報技術を活用した戦略立案に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
 ① 対象とする業種・業務に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
 ② 上位者の指導の下に、情報戦略に関する予測・分析・評価ができる。
 ③ 上位者の指導の下に、提案活動に参加できる。

2 システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
 ① 情報技術全般に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
 ② 上位者の指導の下に、システムの設計・開発・運用ができる。
 ③ 上位者の指導の下に、ソフトウェアを設計できる。
 ④ 上位者の方針を理解し、自らソフトウェアを開発できる。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験

IPAの基準

基本情報技術者はIPAの資格難易度では、「レベル2」に該当しています。
これは、[情報セキュリティマネジメント(SG)]と同等のレベルに位置付けられていますが、
SGは“ITを利活用する人(ITの安全な利活用を推進する人)”を対象としている試験です。
また、「レベル1」には[ITパスポート]がありますが、こちらも“ITを利活用する人(全ての社会人)”を対象としており、それほど専門的な知識が必要ありません。
どちらの試験も「ITを活用する利用者」を対象としている試験です。
 
一方で、基本情報技術者は、“情報処理技術者”を対象としており、技術者を目指す第一歩の資格となっています。

取得にかかる勉強時間は

勉強時間 ※筆者参考

<午前問題>

約1ヶ月:キタミ式イラストIT塾基本情報技術者
21時間(1日3時間×7日):過去問5年分

<午後問題>
40時間(1日2時間×20日):うかる!基本情報技術者[午後・アルゴリズム編]+過去問5年分
20時間(1日2時間×10日):情報セキュリティ・選択問題。

基本情報技術者試験には、目安の勉強時間が何時間というのは難しいです。

予備知識がどの程度あって、どれくらいの時間で理解できるかには個人差があります。

シャチ
曖昧な箇所をなくしてしっかりと理解できるまでが勉強時間になります!
「◯◯時間勉強した。」というよりは「しっかりと理解できた。」ということが重要です。

役に立った参考書

キタミ式イラストIT塾基本情報技術者


Point

基本情報技術者試験に必要となる知識が多く網羅されています。
また、イラストで分かりやすく説明しているため、初学者でも苦手意識を持たず理解がしやすいのでおすすめです!

 

うかる!基本情報技術者[午後・アルゴリズム編]


Point

アルゴリズムには苦手意識もあり全く解ける気がしませんでしたが、この参考書に沿ってトレースをするにつれてだんだん解けるようになっていきました。
基礎から過去問に至るまでトレースの方法が学べるので、アルゴリズムが苦手な方は購入すべき本です!

 
基本情報技術者 表計算 とっておきの解法

Point
「関数とは何か」を学べるので、Excelで関数をほとんど使用したことがない人には役に立つ本です。
※日常的に関数を使用している人には不要です。

取得するメリット

メリット

  •  エンジニアに必要な基礎知識が身に付く。
  •  実務に直結する。

 

基本情報技術者試験は出題範囲が広いため、基礎知識を幅広く身に付けることができ、そのまま実務にも活用できます。

一例ですが、現在インフラエンジニアの業務の中で、以下のような場面で活かされています。

公開鍵暗号方式:sshの設定
ファイアウォール:アクセス制限
サブネットマスク:スイッチ、ルーターの設定
シャチ
基礎知識があると、上司の指示を理解できる場面が増えます。 
 
また、
午後問題のソフトウェア開発で選択した「表計算」は、
Excelで関数を使用して、データの抽出・統計・分析をする場面で効率化が図れます。
エンジニアとなってからもExcelやスプレッドシートを多く利用するので、必修科目と言っていいほど役立っています。

まとめ:基本情報技術者とは/必要な勉強時間・メリットは

 
■基本情報技術者は、技術者を目指す第一歩の資格。

■取得に必要な勉強時間には個人差があるため、勉強時間より理解度を意識して学習する。

■技術者に必要な基礎知識が身に付き、実務に直結するメリットがある。

基本情報技術者の勉強をするとしないとでは、実務にかなりの差が出てきます。

“基本情報”という名の通り、必要とされる基本的な知識が詰まっているので、

「情報処理技術者を目指しているけど、何から勉強して良いか分からない。」と、悩んでいる方がいれば基本情報技術者の学習から始めてみましょう!

▽以下の記事に基本情報技術者の勉強方法をまとめています。

関連記事

・基本情報技術者試験合格を目指す方。 【その中でも】 -何度も試験に落ちている -勉強方法に悩んでいる。   シャチ 駆け出しインフラエンジニアのシャチです。▷情報処理所持資格[初級シスアド][情報セキュリティマネジメント[…]

シャチ
採用要件に”基本情報技術者”と記載されている場合もあるので、就職や転職にも役立ちます。
 

>
CTR IMG